初版とは
『五等分の花嫁』に関わらずどんな本でも何故か初版本というのは良く扱われる傾向があります。モノによっては普通の増版本は定価の半分くらいなのに、初版本だと定価の五倍くらいの金額で取り引きされたりすることも珍しくないです。何故でしょうか。そして、そもそも初版本とは何でしょうか？
初版本とは
その字のまま初めに印刷されて発行された本のことを言います。第１刷発行ともいわれます。全ての本の初版が価値が付く訳でもありません。現行継続36巻とか連載してる超人気漫画家の有名作品の初版はやはりオークションとかでスゴク高くなるのか？といえば、そんなことはありません。むしろ、もう既に有名漫画家となって３作目とかだと高くならない可能性の方が大きいです。
初版本が価値が高いとされる理由には大きく２つのことがあります。
稀少価値が付く場合
シンプルに価値というものはレアなものに付くのです。レア＝稀少価値というヤツですね。一番価値が高く付くのはまさにこの『五等分の花嫁』の様なパターンです。
まで新人でどのくらい売れるか予想が付かない場合、出版社はとりあえず書店に行き渡る程度の部数しか初版の本を発行しないのです。それで売れなければそこまで。
しかし反響が出て２巻３巻と出すごとにどんどん売れて行って書店からの増版依頼がどんどん膨らめば初版というのは少ない部数で発行しているので稀少価値が付く訳です。
漫画の場合、少年誌など週刊詩として連載してる時点である程度、売れ行きが予想できるので、初版をみんな最低限しか発行しないという事もないのですが、それでも追加増版されるモノとの割合で言えば稀少価値が付きます。『五等分の花嫁』の様に第24刷発行とかになると24回追加増版してるわけですから全体での初版の割合はもちろん少なくなります。
上で超有名漫画家の３作目とかの初版の価値が何故上がらないかと言えば、最初から売れることが見込まれるので、それを売れ行きを予測して最初からもの凄い発行部数で初版が発行されるため稀少価値は低くなるからです。
もう一つの理由は
修正、加筆される前の状態
初版で発行した内容に加筆したりすることはさほど珍しい事でもない様です。そうすると加筆されたモノは増版されるため、初版だけ修正前の状態であるという事です。
これが大きな修正だったりすると初版は内容的にも非常にレアで価値の高いモノとなる様です。修正前の状態のモノであるという事が場合によっては非常に価値を高くする条件になるという事です。
『五等分の花嫁』の初版本は非常に高価で取り引きされています。
原作に心打たれてファンになると初版本が欲しくなってきたりとかする事があると思います。しかしオークションやフリマでは高価で取り引きされているがゆえ、ワザと初版だか何だか分からない様に売る出品者もいます。
逆に出品者がよく理解していなくて、初版本を増版と同じ様に売ってしまっている出品者も中にはいます。
そういった中で間違いなく良質の初版本を手に入れるには、しっかり初版本を判別し、良く分かる様に出品している人から購入するのが間違いないです。
次は『五等分の花嫁』の初版本を色々な状態で判別する方法をご紹介いたします。
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